誰にでもあるであろう心の闇を誰にも言えず背負い込み、ふと歩みを止め人生を振り返って大切な事は何か、自分の本当に好きな事は何かかを見つけるために、またそれを忘れないように書き綴ったブログです

心の闇から見えた人生の履歴書とその哲学

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深闇の少年期(6話)

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無心でいられた魚釣り

中学2年に入ると

昔じいちゃんに教えてもらった                      魚釣りへ一人で出かけることが多くなった。

 

海までは自転車で30分はかかるが                     釣竿を2~3本積んで「第7ふ頭」

と呼ばれる穴場へ向かう。

 

立ち入り禁止の看板がそびえ立っていたが                     フェンスに空いた大きな穴をくぐり抜けると

足場板が掛けられた

大きなサイコロのような

コンクリートブロックが                      防波堤まで連なっている。

 

コンクリートブロックから

防波堤まで梯子が掛けられ                      それを登って防波堤の先端で釣りをする。

 

竿を伸ばし、

スピニングリールを取り付けた後、                      竿にラインを通したら、

ラインの先にサルカンと呼ばれる                      金具を結んだらてんびんと呼ばれる仕掛けに

おもりと針を取り付け

あとはアオイソメと呼ばれるエサを

針に刺せば海へ投げるだけである。

時期にもよるがそこでは                                          カレイ・コチ・アイナメ・メバル・サバ・アジ・アナゴ・シャコ・メジナ・クロダイ                   が釣れる。

 

一日で一匹も釣れないボウズと呼ばれる

不名誉な日が                      一日も無かったのが今でも自慢の一つだ。

 

偏差値67の名門高校を目指す

 

中学1年時点での

模擬テストの偏差値は47。

市内ではトップクラスの

名門高校を合格して                      僕をいじめていたすべての野郎どもを

上から見下すことだけを                      目標に日々勉強に励んだ。

周りからは無理だと笑われたが                                          中学3年になると偏差値は70まで伸び                           ついに希望高校を射程圏内へ捉えた。

 

しかし、過去に補導歴があるだけに

ハンデがあることを                     不安材料として

念頭に置いておかなければならなかった。

 

 

切り開いた運命

 

やることはやった。緊張はしていたが                      不思議と不安はなかった。

合格発表には母が一緒に立ち会ってくれた。

校舎の中で掲示板が立っていて                                         そこではすでに一喜一憂で賑わっていた。

 

僕の受験番号はそこにはあった。

初めて自分の意志で切り開いた運命。                                         きっともういじめに合うことも無いだろう。                     なんせ僕は今てっぺんにいるのだから!

 

 

Nend B2


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