誰にでもあるであろう心の闇を誰にも言えず背負い込み、ふと歩みを止め人生を振り返って大切な事は何か、自分の本当に好きな事は何かかを見つけるために、またそれを忘れないように書き綴ったブログです

心の闇から見えた人生の履歴書とその哲学

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暗黒の幼少期(4話)

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母の涙

 

肺炎の薬で眠らされている中

僕は夢を見ていた。

朦朧とした意識のなか、果たしてここは

夢なのか現実なのか

もはやわからずにいた。

 

ベッドの横には涙を流す母の姿が。

なぜここに母が。

どうしてここがわかったのか。

きっと夢だ。僕はまだ目を閉じていた。

それでも嬉しかった。

 

そうだ。

まだ僕が死んだら

悲しんでくれる人がいる事を思い出した。

親より先に死ぬ事ほど親不孝な事はない。

苦しくても格好悪くても生きよう。

そう決心した日だった。

 

しばらく後になってからだが、

僕の入院費用は

母が払ってくれていたとこが分かった。

30万円は軽く超えていた。

 

学校への復帰

 

退院はしたものの体重は20キロも落ち

足がふらついてしまうほど体力が無かった。

入院している間に学期も変わり

クラス替えも行われていた。

 

すっかり存在さえも忘れられていて

転校生の気分でいた。

 

しかしこの頃から

トイレが我慢できない体質となった。

肺炎と関係していたかは不明である。

特にトイレには行けない授業中には

決まってお腹が痛くなった。

 

学校帰りには帰り道をよく間違え

前のお家の前にいた。

様子が少し変わり、もうすでに

他の住人が住んでいた。

 

もうここには戻れないんだ。

やり場のない悔しさが

とめどなくこみあげてきた。

 

片頭痛が酷くなる

 

ストレスからなのか

小学校高学年になるに連れ

片頭痛に度々苦しんだ。

 

頻度は2日に1回。

一度発作が現れると

激しい頭痛と吐き気に襲われた。

生きているのが辛いと思う程だった。

救急車で搬送される日もあったが

原因はいくら検査しても判らなかった。

 

母の再婚

 

12歳になると

母から再婚したい事を告げられた。

再婚相手は母のいとこにあたり、

バツ1で子供が3人いるという。

 

本当は親権を取り返して養子縁組で

僕たちを迎え入れたいが

その家には再婚相手の母親が健在で

遺産を奪いに来る泥棒扱いにされている事に

腹が立った。

 

そんな家ならこちらから願い下げだ!!

 

状況はなんとなく飲み込めたが

どこか裏切られたようなネガティブが感情が

再び僕を蝕んでいった。

 

これは僕に起こっている事じゃない。

既にもう一人の凶悪な自分を

作り上げてしまっていた。

Nend B2


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