誰にでもあるであろう心の闇を誰にも言えず背負い込み、ふと歩みを止め人生を振り返って大切な事は何か、自分の本当に好きな事は何かかを見つけるために、またそれを忘れないように書き綴ったブログです

心の闇から見えた人生の履歴書とその哲学

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深闇の少年期(7話)

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あれ?と感じた高校生活

 

晴れて名門高校の一員となった僕は

これからどんな栄光が待ち受けているのか

そんな淡い期待を抱いていた。

高校は進学率ほぼ100パーセントの名門校。

男子校1200人。

僕の描いていた高校生活は

そこには無かった。

 

休み時間でさえ話もせずに

無言で問題集を解く異様な光景。

さらに家にお金が無かった事もあり

大学への進学は考えられなかった。

そう、僕にはここに入ることが目標であって

その先までは考えてもいなかったのだ。

あれだけ一生懸命打ち込んだ

勉強さえもついに拒絶反応がでた。

 

音楽の授業でカラオケVr.のCDを流して

歌を披露する機会があり

僕はGLAYの「誘惑」を歌うと

先生の目の色が変わり

顧問を務めている合唱部へ入る事になる。

 

バンド活動開始

 

当時流行っていた事もあって

X JAPANのコピーバンドを

ボーカルとしてやらないかと誘いを受け

活動を始めるも

ドラムとサイドギターのパートが

難し過ぎるため見つからなかったが

ボーカル・ギター・ベースのみで

町のクラブハウスでライブに

出させてもらうとかなりの手ごたえを感じた。

 

この日以降、

高校生の間ではちょっとした有名人となるが

受験シーズンが近づくと

メンバーは勉強を優先しバンドは自然消滅した。

 

17歳にして初めての彼女ができる

 

バンドを始めてからは

見た目も気にするようになり

この頃の食事と言えば

3食カロリーメイトだった。

 

日に日に痩せこけてゆく息子を見て

母は心配そうにしていたが

バンドのメンバーが

「お前の事が好きだと言っている女の子がいる」から

会ってあげてくれないかと言われ

バンドマンってすげー

有頂天だった。

 

このあと付き合う事にはなるのだが

2か月もしないうちにフラれる事になる。

 

どうやら積極的に来れない僕に

嫌気がさしてしまったようだ。

それもそのはず、

僕はこのときある問題を抱えていた。

男として

一皮剥けなければならなかったのだ。

 

思い出したくない、

ほろ苦い一夏の思い出である。

 

 

 

 

 

Nend B2


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