誰にでもあるであろう心の闇を誰にも言えず背負い込み、ふと歩みを止め人生を振り返って大切な事は何か、自分の本当に好きな事は何かかを見つけるために、またそれを忘れないように書き綴ったブログです

心の闇から見えた人生の履歴書とその哲学

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暗黒の幼少期(1話)

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家族構成

 

父・母・私・弟の4人家族

父は運送業。

酒癖悪く暴力は日常茶飯事。

愛煙家でお金には縁のない、ドラマでよく出てきそうな

いわゆるどうしようもない感じだ。

 

母は製造業。いつも一生懸命で皆勤賞。

こつこつと積み上げる努力家。尊敬に値する。

 

弟は無口でストイック派。

正義感強いが、性格はネチネチ。2つ下。

私はその家族の長男にあたる。

 

6歳の時に両親が離婚

 

父は母の貯めていたお金に手を出し、

言い争いが度々起きては母に暴力をふるう。

 

母が出て行き、とうとう親権を争う会議が

母の実家で行われることになる。

 

父は酒癖がさらに悪くなり

子供にも殴る蹴るの暴行を

加えるようになった。

 

逆らえない運命の選択

 

第3者を交えた運命の選択。

父と母、どちらと暮らしていきたいのか。

その日にどちらかを選ばなければならなかった。

 

父の運転で母の実家へ向かう途中までは、

どちらを選ぶかは私の中でもう心の中に決めていた。

しかし軽自動車のハンドルを握る父はこう言った。

 

「母を選んだらお前らを殺して火をつける。実家にいる連中も全員。俺は本気だ」

後ろの荷台には赤いポリタンクに入った灯油のようなものが

ちゃぽんちゃぽんと音を立てているのが分かった。

 

こうも続けた。

「お前らが父を選べば殺さない、今後は暴力も振るわない」

「母には月一で会ってもよい」

「母はお前らを捨てて男作って出て行ったんだ」

 

当時6歳と4歳の兄弟は車中でこの汚い交換条件を突きつけられ

絶望という名の運命を涙ながらに受け入れるしかなかった。

 

 

親権は父が勝ち取る

 

母の実家で母の父・母・弟夫婦が立ち合いのもと、

子供2人を女手一つで育て行くのは相当な覚悟と苦労が伴う。

だから諦めろと祖父が母を諭す。

 

それでも母は首を縦には振らず親権を主張してくれていた。

できる事なら、母と一緒にいたい。

でも母と一緒にいれば苦労をかけることになる。

 

6歳でもそんなことぐらい容易に理解できた。

最後に子供の希望を聞く時間がきた。

 

母が好きだ。

もっと母といたい。

 

だが、父は鋭い目つきで私を睨みをきかせた。

こいつはきっと鬼だ。鬼に違いない。断じて父の目ではない。

 

悪戯に狂いだした運命の歯車は奈落の底へと落ちてゆく。

誰も手を差し伸べてはくれない。誰も助けてはくれない。

6歳の心の中で何かが壊れてしまったのを感じた。

 

これは絶望という言葉では到底ぬるい。

 

 

止まらぬ暴力

 

当然といえば当然だが、話は違っていた。

父は再び毎晩のように酒を飲み歩き止まらない暴力。

4歳の弟にはショックで言語障害となった。

 

子供を家にほったらかしごはんもない。

母はそれを見抜くように父がいない夕方に

車でやってきてクラクションを軽く2度鳴らす。

 

それが母が来たサインだった。

2階へ上がる階段脇の小窓から車を確認し、

急いで駆け下りてスーパーの袋に入った食料をもらう。

 

離婚、別居後も母がおにぎりやジュースを届けてくれた

おかげで私たち兄弟が飢えることは無かったが、

 

その事実を知ると、激怒し、また暴力を振るってきた。

早く大人になって家を出ようと決心したのも私が6歳のときだ。

 

 

Nend B2


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